インプラント治療で最も不安に感じることは、手術に関することではないでしょうか。痛みはもちろん、失敗したらどうなるのかといった不安が付きまとっているのではないでしょうか。手術は、麻酔もしますし、安全ですから心配はありません。手術時間もインプラントの植立て1本につき20~30分程度です。インプラントの植立て本数が多い場合、また骨移植などが必要になりますと手術時間は長くなります。
また、インプラント治療を希望する人の中には金属アレルギーの方もいると思いますが、それについての心配は要りません。純チタンで作られているインプラントにアレルギーはありませんし、過去にその報告もありません。インプラント治療は、日々進歩していて一昔前に比べますと成功率は格段に向上しているようです。下アゴ、上アゴで成功率は大きく異なってきます。平均的な数値を挙げますと、15年間の成功率は、上アゴで79%、下アゴで88%というデータがありました。
ここで、15年成功率を見て変に思った方もいることでしょう。埋入本数にもよりますが、処置が小さければ出血も少なく済みますが、出血の量は執刀医の熟練に左右されることが多くなっています。インプラントの手術後、一回の手術で埋入した本数が多い場合は、若干腫れることもありますが、それ以外は外から見て分かるほど腫れることはほとんどないでしょう。腫れや痛みはおおよそ2、3日でピークを迎え、以後落ち着いていきます。
この他、手術後に多いトラブルに知覚障害が挙げられます。インプラントが下歯槽神経に近いために、発生してしまうことがあります。知覚異常は短い場合で6ヶ月、長い場合で7~8年かかってしまうことがあります。神経を切断してしまった場合は、半永久的に知覚異常が残ってしまうことになります。インプラントのサイズ(長さ)の選択ミス、二次オペの時期が早いなどの理由によって長期保存が難しく、1~3年でインプラントが使い物にならなくなってしまう場合があります。